これは、ゆかりさんに読んでいただくための台本です。
既存の資料(提案書・説明書4種・メリット14・BPC事業計画書)から中村が組みました。
違うところは、直してください。 言い回しも、ゆかりさんの言葉に変えていただいて大丈夫です。
今回は、結マルシェの仕組みをお話しします。
お金のこと、人のこと、どういう形で回しているのか。
そこを、ひととおりお伝えします。これが分かると、自分の地域でやるときに、
何を用意すればいいかが見えてきます。
結論から言います。
入場は無料です。
そのかわり、企業さんからお金をいただいて開きます。この2つが、結マルシェの骨組みです。
入場料を取らない。企業に出してもらう。
シンプルなんですけど、ここに理由があります。
入場料を取る形も、考えたことはあります。
でも、取らないことにしました。
理由は、来てほしい人が来られなくなるからです。
体験活動にかけられるお金って、
ご家庭によって2.7倍の差があるんですね。
年収300万円未満のご家庭で年間38,000円ほど。
600万円以上だと10万円を超えます。500円でも、1,000円でも、
「今日はやめておこうか」になる家があります。その一日だけは、差が消えてほしい。
だから、無料にしています。
では、お金はどこから持ってくるのか。
企業さんです。
ただ、「寄付してください」ではありません。
一緒に作ってもらいます。ここが、ふつうの協賛と違うところです。
お金を出して、名前が載って、終わり。
そうではなくて、準備の段階から入っていただきます。
関わっていただく形は、4つあります。
ひとつめ、メインスポンサー。
準備段階から一緒に入っていただきます。
いちばん深い関わり方です。ふたつめ、スポンサー。
出店して、当日その場で一緒に作ります。みっつめ、協賛パートナー。
出店はせず、応援という形です。
ただ、準備期間に関わる皆さんへご紹介はしていきます。よっつめ、責任者。
その地域で、実際にイベントを回す人です。
この講座を終えた方が、ここに入ります。どの形にも、受け取るものを必ず置いています。
お金だけいただいて終わり、はありません。
ここが、結マルシェのいちばんの特徴だと思っています。
準備の三ヶ月です。
この間に、企業の社員さんと地域の方が、
5回から6回顔を合わせます。当日だけ来て、ブースに立って、終わり。
それだと、何も残らないんですよね。三ヶ月かけて一緒に作ると、
当日が終わったあとも関係が残ります。売っているのは、イベントの当日ではなくて、
この三ヶ月なんです。
お金の流れも、見ておきましょう。
集まった協賛金は、会場設営、印刷、音響、
ケータリング、こういうものに使います。このお金が、地元の業者さんに落ちます。
外から持ってきて外へ返すのではなくて、
地元企業の手で、地元の経済を動かす。この形を守っています。
関わる人によって、「来てよかった」と思う瞬間が違います。
来場した親子は、帰り道です。
「楽しかったね」って言いながら帰る、あの時間。出店した方は、自分の作ったものが売れた瞬間。
お店を持っていない方なら、なおさらです。企業の社員さんは、当日より準備期間かもしれません。
地域の人に名前で呼ばれるようになったとき。主催した側は、終わったあとです。
「来年もやるよね」と言われたとき。全部ちがうんですけど、ひとつ共通しているのは、
その場で何かを売られていないということです。
この仕組みを初めての方に説明するとき、
順番があります。最初の一言は、これです。
「入場無料の、子どものためのイベントをやっています」
お金の話から入りません。
そのあと、こう続けます。
1. どんなイベントか(誰が来て、何をするか)
2. なぜやるのか(体験の格差の話)
3. どうやって成り立っているか(企業と一緒に作る)
4. だから、一緒にやりませんか金額は、いちばん最後です。
説明すると、だいたい同じ質問が返ってきます。
「無料で、本当に成り立つんですか」
これがいちばん多いです。
答えは「企業さんに入っていただくので、成り立ちます」。
そのうえで、実際の予算の組み方をお見せします。「企業は、何がうれしいんですか」
ここは、相手によって答えを変えます。
採用に困っている会社なら、人に会える話。
地域とのつながりを探している会社なら、関係の話。「何人くらい来るんですか」
正直に答えます。地域と規模によります。
類似の事例ではこれくらい、という言い方をします。
数字を盛らないでください。 あとで困ります。
最後に、正直な話をします。
この仕組みが成り立たなくなるときが、あります。
ひとつめ。企業が集まらないとき。
これは、規模を小さくすれば開催はできます。
最低いくらで成り立つかを、先に出しておいてください。ふたつめ。当日に売ろうとしたとき。
企業さんが「その場で売りたい」と言い出すと、
イベントの性格が変わります。
ここは、最初にお伝えしておく必要があります。みっつめ。関わる人の思いが足りないとき。
「これは自分の仕事につながる」と思えていないと、
そもそも人を呼ばないんです。仕組みより、ここがいちばん大きいかもしれません。
今日のまとめです。
ひとつ。入場無料。企業と一緒に作る。
この2つが骨組みです。ふたつ。関わり方は4つ。
どの形にも、受け取るものを置きます。みっつ。売っているのは、準備の三ヶ月です。
よっつ。説明の順番は、金額が最後。
次の回は「『やりたい』を企画に変える」。
頭の中にあるものを、どうやって形にしていくかの話をします。
尺の目安
枚1〜2で2分、枚3〜7で8分、枚8〜11で7分、枚12で1分。合計18分前後。
数字の確認
言い換えてほしくない言葉
ゆかりさんに確認したいところ
1. 枚5の4つの関わり方は、説明書4種から持ってきました。順番と中身は合っていますか
2. 枚8の「来てよかった」の4つは、こちらで想像して書きました。実際の場面に差し替えてください
3. 枚11の「成り立たなくなるとき」は、3つで足りていますか