← 台本の一覧
スポンサー獲得 第3回

「また来ますね」と言って、帰る。

スライド16枚 / 目安11〜12分
スライドは、この動画で見られます。(前に収録したもの・編集版)

違うと思ったところは、その場で変えてください。

1表紙

今回は、提案書を出してから、決まるまでの話をします。

提案書は何枚か。金額はどう切り出すか。
そして、いちばん大事なのが、
断られたあとに何を残して帰るかです。

それから、この回でひとつ、言葉が変わります。
「協賛」ではなく「共創」と言うようにします。
理由も、途中でお話しします。

2日程と場所は、決まった状態で

章:1. 提案書は、金額から始めない

提案書は何枚ですか、とよく聞かれます。

枚数より先に、決まっていないといけないものがあります。

もちろんもう、日程と場所は決まった状態のはずです。

そこが決まっているから、提案ができるんですね。
何月何日に、どこどこでやります。
それが言えない状態で行っても、相手は判断できません。

3順番には、意味がある

章:2. 順番には、意味がある

中身の順番です。

ひとつめ。 日時・場所・イベント名と、
「こんなことが伝えたい」という思い。

にじいろの夢さがしなら、
「君の夢は何?」「子どもたちは夢を語れますか?」
これをテーマにしています、と書いて、そこについて思いを伝えます。

ふたつめ。 私たちの紹介です。
主催している自分のこと。団体のこと。
そして、一緒に動いている仲間のことも見せます。

どんな経歴があって、どんなことをしてきて、
だから今こんなイベントをしてるんですよ、というところまで。

みっつめ。 このイベントをきっかけに、
どうなっている未来を目指すか。 ビジョンです。

ここが山場です。
このビジョンが合うとぴったり来ると、
「じゃあ、それだったら応援したいね」と思っていただける。
そこはしっかり伝えてください。

そのあとに、日時と場所をあらためて。内容。
そして共創しませんか、という提案。
金額は、いちばん最後です。

4実物は、8枚でした

章:3. 実物は、8枚でした

枚数の話に戻ります。

2023年に、実際に持っていった提案書が残っています。
数えると、8枚でした。

1枚目と2枚目が、はじめにと、わたしたちの思い。
3枚目が、私たちの目指す未来。ビジョンです。
4枚目が、私たちの仲間。2人のプロフィール。
5枚目と6枚目が、イベントの詳細と内容。
7枚目が、ご協賛のお願い。金額のメニューです。
8枚目が、企業協賛メリット。

8枚。これが目安になります。
多すぎず、相手が座ったまま最後まで見られる量です。

5金額表で、終わっていません

章:3. 実物は、8枚でした

ここ、実物を見ないと気づけないところなんですけど。

金額表で終わっていないんです。

そのあとに、もう1枚あります。
SDGsの取り組みとして活用できます。
チラシやHPに企業名が載ります。
地域の子どもたちの応援ができます。
参加者にPRの機会があります。

金額を見せたあとに、もう一度「あなたが受け取るもの」を見せる。

金額で終わると、相手の頭に最後に残るのは、
出ていく金額なんですよね。

もう1枚めくって、最後に残るものを差し替えています。

6なぜ「共創」に変えるのか

章:4. なぜ「共創」に変えるのか

ここで、言葉の話をします。

第1回・第2回では「協賛」と書いてきました。
この回から、相手に提案するときの言葉を「共創」に変えます。

理由は、相手の立ち位置です。

「寄付」と言うと、相手は施しをする側になります。
「協賛」だと、お金を出す側。
「共創」だと、一緒に作る側です。

「協賛」は「寄付」よりずっといい言葉です。
それでも、お金を出す人と、受け取る人という線が残るんですね。

その線がある限り、相手は当日まで関わりません。
名前が載って、終わりです。

共創と言った瞬間に、その線が消えます。
一緒に作る人には、準備期間がありますから。

——ただ、制度としての「協賛」がなくなるわけではありません。
申請書類にも、会計にも「協賛金」という言葉は残ります。

迷ったら「相手の前で言うかどうか」で決めてください。
相手の前では、共創です。

7金額は、階段にする

章:6. 金額は、階段にする

金額は、イベントが決まった時点で設定しておきます。
その場で考えるものではありません。

いま、35,000円が最低がいいかな、と考えています。

そこから上に、いくつか段があって、
いちばん上がメインスポンサーです。

35,000円なら、出店の協力という形。
出店していただいて、一緒に作りましょう、と。

出店がなければ、応援という形でお金だけいただく。
その形でも大丈夫ですよ、と付け加えます。

ただ、お金だけの会社にも返すものがあります。
準備期間があるので、その間に、関わる皆さんに
共創企業として名前を連ねている方のご紹介はしていきます。

メインになる場合は、準備段階から一緒に入っていただく。
そこに共創のメリットがありますよ、とお伝えしていきます。

全部お伝えした上で、最後に
「どれにしますか」と聞きます。

——金額の話をもう少しすると、
30万円では、冠は出しません。
イベント名に企業名が乗ると、イベントそのものの性格が変わるので。
冠を出すなら、60万円。 そう決めました。

8切り出し方は、技術がいらない

章:7. 切り出し方

金額をどう切り出すか。

これは、技術はいりません。

さっき、イベントのことを全部お伝えしたじゃないですか。
そのイベントを伝えたあとに、

「これに対して共創企業という形で、
 一緒に作ってくださる企業さんを探しています」

こう言って、金額の案内に進んでいけばいいと思います。

順番が守られていれば、
イベントの話が終わった地点が、そのまま金額の入口になります。

9「検討します」と言われたら

章:8. 「検討します」と言われたら

ここが、次につながるかどうかの分かれ目です。

検討します、と言われた時点で、
「どれぐらいの期間を空けましょうか」って聞いてください。

相手が分からなそうにしていたら、こちらから出します。
「来週の月曜日はどうですか」とか、
「どなたかに相談されますか」とか。

「社長に相談します」とおっしゃったら、
「社長さんとは、いつお話しできそうですか」

結構切り込んで、いつ返事がもらえるかを聞いたほうがいいです。

そして必ず、
「いついつお電話しますね」「いついつまた来ますね」

次の約束を、必ず取ってきてください。

10「また来ますね」

章:9. 断られたときに、必ず言うこと

断られたときに、何と言って帰るか。

これは、絶対にお願いしていることがあります。
保険の営業のときも、そうでした。

お話を聞いてくださって、ありがとうございました。
今回はなし、ということだったんですけど、
私たち、この地域でこういったイベントをやっていきますので、
また何かのきっかけでご縁がありましたら、よろしくお願いします。

「また来ます」というのを匂わせて、帰ってきてください。

11相手のためでは、ありません

章:9. 断られたときに、必ず言うこと

なぜそこまでするのか。

「断られました」「わかりました」で帰ってくると、
次、行きづらいんですよね。

次に行くと、「なんか断ったのに、また来た」って
思われてしまうので。それが嫌なんです。

つまり、自分が次に行けなくなることを防いでいます。
相手のためではなくて、自分のためです。

それに、断られた理由って、分からないんですよ。

決算の前だったら大丈夫かもしれないし、
逆に決算の前だから今は難しい、ということもあるかもしれません。

内容によって「この内容だったら、ちょっと違うんだよね」と
思われているかもしれないので、
「また別の案件のご案内に来ますね」みたいな。

断られたのは、この企画が、このタイミングで、合わなかっただけ。
そう受け取っておけば、次が残ります。

12断った相手にも、報告する

章:10. 断った相手にも、報告する

ここは、やっている人が少ないところです。

お断りを受けても、開催しました、という報告をしてください。
お手紙でも、ポスティングでもいいです。

「こんな感じでうまくいきましたよ」という報告。

断られたところにも終了報告をするっていうのは、強いと思います。

そして、また行ったときに何が起きるか。

相手からすると、「また来るって言ってたので、本当に来たんだ」
——こっちが勝手に課題を出して、
その課題をクリアした人、という風になるんですね。

タイミングは、急ぎません。
私の場合は、翌年だったり、別の企画のときにお話に行きます。

企画が変わったら関わっていただける可能性もありますし、
一度断っているという感覚も、向こうには残りますので。

保険屋さんなんて、特にそうですよ。
「まだ保険屋さんやってるの?」って、安心していただく。
そうすると、新しい契約につながることもあります。

13紹介は、断られた相手にも聞く

章:11. 紹介は、断られた相手にも聞く

ここが、この回でいちばん取りこぼしやすいところです。

断られた場合も、共創企業としての参画を断られた場合でも、
OKしていただいた場合でも、同じように聞きます。

「このお話にご興味のありそうな会社さんは、
 いらっしゃらないですか?」

「ご紹介いただけると、大変助かります」

正直にお伝えするのが、いちばん通ります。

企業さんって、横のつながりをしっかり持たれてますので、
「うち、やるよ」というのでご紹介はいただきやすいです。

断りと紹介は、別のものです。

14届かないときは

章:12. 届かないときは

目標額に届きそうにないとき。

まず、期限を決めます。
1ヶ月かからないうち、3週間ぐらいの動きの間で
「これは難しいな」と思ったら、規模縮小を考えます。

次に、下限を確認します。
最低いくらないと、このイベントが成り立たないのか。

イベントに最低かかる費用って、場所代がまずありますよね。
それから音響の費用だったりとか。

その「どうしても」の部分だけ集められるように、
まずは金額設定を見直します。

そうすると規模は小さくなりますが、開催はできる。
赤字にはならない。
そこは大事にしていったほうがいいです。

そして、提案そのものを変えます。

イベント全体の共創は断られた。でも、終わりではありません。
コンテンツによって、ターゲットを絞っていく。

美容系のお店なら、
「体験で御社に顔を出す方を3名ほど送り込めそうですが、
一緒にこのイベントを作っていただけないですか?」

ダンス教室なら、
「発表の場としても使っていただけますし、
体験として子どもたちを何人か送り込みますので、いかがですか?」

相手を変えるのではなく、その相手に刺さる提案に変える。
ちょっと付加価値をつけて、取りに行く。

15この回のまとめ

今日のまとめです。

ひとつ。提案書は日程と場所が決まってから。金額はいちばん最後。

ふたつ。順番は、思い → 仲間 → ビジョン → 日時 → 内容 → 共創の提案 → 金額。

みっつ。「協賛」ではなく「共創」。 制度として書くときだけ協賛。

よっつ。金額は階段にして、最後に「どれにしますか」。

いつつ。「検討します」にはいつ返事をもらうかまで決めて帰る。

むっつ。断られたら「また来ますね」。 次に行けなくなるのを防ぐため。

ななつ。断った会社にも、終わった報告をする。

やっつ。紹介は、断られた相手にも聞く。

16やってみてください

最後に、宿題です。

帰り際のセリフを、紙に書いて持っていってください。

お話を聞いてくださって、ありがとうございました。
今回はなし、ということだったんですけど、
私たち、この地域でこういったイベントをやっていきますので、
また何かのきっかけでご縁がありましたら、よろしくお願いします。

そして、帰る前に必ずこれを聞いてください。

このお話にご興味のありそうな会社さんは、いらっしゃらないですか?
ご紹介いただけると、大変助かります。

断りと紹介は、別のものです。

それから、金額の階段を3段つくってみてください。
いちばん下の段にも、必ず返すものを置いてください。

次の回は「黙ったら、待つ」。
人の営業を見ていて、いちばんよく直すところの話をします。

中村用のメモ(読まなくて大丈夫です)

収録メモ(中村用)

尺 枚1〜6で5分、枚7〜11で4分、枚12〜16で3分。合計12分前後。

前回との違い

読むときのお願い

確認したいところ